京都
コーヒーの豊かな個性を味わいつくす京都発「京都珈琲焙煎所 旅の音」
京都市でスタートした「旅の音」は、2017年に1号店がオープンと比較的新しいお店でありながら、着々とファンを増やしている実力店。コーヒー好きから熱い支持を受ける理由や、人気メニューをご紹介します。
「京都らしい飲み物」と言えば、まず思い浮かぶのは抹茶や日本茶かもしれません。ですが、実は京都はコーヒーの街でもあります。京都市は、総務省の家計調査(都道府県庁所在市と政令指定市ランキング)で年間コーヒー消費量の全国トップに躍り出ることもしばしば。戦前から続く老舗の喫茶店から気鋭のコーヒースタンドまで、さまざまお店が独自の味を追求しています。
そんな京都市でスタートした「京都珈琲焙煎所 旅の音」は、2017年に1号店がオープンと比較的新しいお店でありながら、着々とファンを増やしている実力店。コーヒー好きから熱い支持を受ける理由や、人気メニューをご紹介します。
まだ知られていない産地の奥深い味わいを引き出す
旅の音のはじまりは、閑静な住宅地が広がる京都市左京区。元美術学校の跡地をリノベーションした焙煎所兼喫茶店「京都珈琲焙煎所 旅の音」は、センスの良い空間づくりとコーヒーの美味しさが評判となり、瞬く間にコーヒー好きの心を捉えました。
オーナーが自らコーヒー豆の生産地を訪れ、農家さんが手摘みする完熟豆を厳選。ベトナムやミャンマー、タイといった、それまであまり知られていなかった産地や、各国の小規模な農園の豆を中心に仕入れます。
生豆の選定はもちろん、焙煎や検品作業、ドリップまで、全てを手抜きなく行うのが旅の音流。「コーヒーってこんなにフルーティーだったのか!」「豆によってこんなに味わいが違うんだ!」と飲むたびに驚きがある一杯を世に送り出しています。 現在は、京都と大阪に計3店舗を構える人気店に。大量生産にはない豆の個性が最大限に引き出された、極上のコーヒーが楽しめます。
「おうちカフェ」がワンランクアップするコーヒーベース
オリジナルのコーヒー豆やドリンクは、店舗だけではなくオンラインでも販売しています。
おうちでのカフェ時間を楽しめると人気なのが「濃縮カフェオレベース 無糖」です。「京都珈琲焙煎所 旅の音」で焙煎したコーヒーを、自社工場でボトリング。香料や保存料は一切使わず、コーヒー本来の風味や香りがギュッと閉じ込められています。
ひと口飲めば、華やかな香りと風味が深い余韻を残します。無糖のベースだから、アレンジも自在。ハチミツや好みのシロップで甘さを足せば、ホッとひと息つける一杯に。ミルクで割ってカフェオレにするのはもちろん、氷を浮かべてロックでも楽しめます。アイスにかけてアフォガードにすれば、大人のスイーツの完成です。
コラボスイーツでコーヒーの新たな魅力を発見!
コーヒーに合うスイーツも、旅の音の得意とするところ。京都の和菓子の名店「七條甘春堂」とコラボした「コーヒーゼリーの花ようかん」は、その名のとおりコーヒーゼリーと羊羹が一つに!
上層にはミントゼリーと熟成ラズベリー、中層にはミルク羹とコーヒー羊羹、そして土台には羊羹のために焙煎した芳醇な珈琲ゼリー。ありそうでなかった組合せですが、すっきり上品な甘さがヤミツキになります。
「もう一つ、おすすめしたいコラボスイーツがあります!」と話すのは、旅の音スタッフの文壽幸華さん。広島・尾道のチョコレートメーカーである「USHIO CHOCOLATL」とのコラボ商品「フルーツバスケット」を初めて食べたときは衝撃を受けたのだそう。
「初めて食べたのは、旅の音の面接を受けて店内を案内してもらった時。チョコレートの風味と共にベリーの爽やかな酸味を感じたので『美味しい!私、ベリーチョコが大好きなんです』と感想を伝えると、なんとベリーは入っていなかったんです(笑)」。
原料はカカオとコーヒーと砂糖のみ。ベリーの風味は、コーヒー豆そのものが持つ味わいなのだとか。ベトナム産カカオと、糖度30の希少な完熟珈琲豆を使った旅の音オリジナル「ミャンマードープシュエ」が織り成すフルーティーな味わいを、ぜひいろんな人に味わってほしいと文壽さんは熱く語ってくれました。
世界中の作り手の想いを伝え、コーヒーのイメージを軽やかに超えていく。そんな旅の音のチャレンジはまだまだ続きそうです。