福井

ふわふわ絶品、唯一無二の『へしこフレーク』 その秘密とは?

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若狭地方の東端に位置する福井県美浜町。この地域の特産品といえば、魚のぬか漬け「へしこ」です。へしこの町にある「千鳥苑」で、ふわふわ食感の絶品『へしこフレーク』に出会いました。

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目次 index

  1. 細かい手仕事とかけた時間が作り出す、「へしこ」の深い味わい
  2. これ、本当にへしこ? 新感覚の極上『へしこフレーク』
  3. ご飯もお酒も止まらない! へしこフレークのおいしすぎる食べ方

細かい手仕事とかけた時間が作り出す、「へしこ」の深い味わい

千鳥苑のへしこは、こだわりのタレが決め手!

若狭地方に古くから伝わる「へしこ」は、サバやイワシ、イカ、フグなどの魚を米ぬかに漬け込んで発酵させた伝統的な保存食。江戸時代中期にはすでに作られていたとされる歴史ある料理です。

千鳥苑のへしこのサバは、ノルウェー産の上質なもの。そのサバを半分に切って内臓を取り出し、約1カ月間じっくり塩漬け。
その後、しみ出た塩水の中で余分な塩を洗い流してから、醤油ベースのタレに漬け、さらに米ぬかに漬け込みます。

中でも味の決め手となるのが、千鳥苑こだわりの秘伝のタレ。
このタレによって塩辛さの中にも深い旨味が感じられるへしこに仕上がります。

丁寧に、手作業で漬け込んでいく

「うちのへしこは自社工場で作っています。1年に2万尾以上のサバを漬け込むんですよ。」と教えてくれたのは、千鳥苑のスタッフの下坂さん。

へしこ作りは、気温が高いとサバが変色してしまうため、寒い1月頃からスタート。サバを米ぬかに漬け込む期間はおよそ10カ月。その間、温度や湿度を管理しながら熟成させます。

「最近の夏は気温が高くて暑いので、温度調整が結構大変なんです。腐ったり味が落ちたりしないように、風通しを良くして、日々ぬかの状態を確認しています。」

ぬかに漬け込んだら、あとは食べ頃になるまで待つだけ……とは行かず、仕込みから仕上がりまで手間暇かけられて作られています。
昔ながらの製法だからこそ、機械生産では出せない深みや味わいが生まれてくるようです。

これ、本当にへしこ? 新感覚の極上『へしこフレーク』

ふんわりとした食感、これぞ手仕事の極み

千鳥苑の『へしこフレーク』は、魚フレークの中でも類を見ないほどに繊細です。
生ふりかけのように、ふんわりした食感で、やさしい口あたり。
それでいて、サバの旨味、タレのコク、ぬかの香りが調和した、へしこ本来の味わいがしっかりと感じられます。

食べやすさに加え、発酵ならではの深くまろやかな風味と塩辛さがクセになり、思わずご飯が進む……
そんな逸品は、職人さんの丁寧な手仕事で作り出されていました。

「サバを漬け込むのも手作業なんですが、このへしこフレークを作るのもすべて手作業なんです。
サバの皮を剥いで、細かい骨までしっかり取り除いてから、ほぐし加工して瓶詰めしています。すべての骨を取り除くのは、なかなか根気のいる作業なんですよ。」
と下坂さん。

細部まで妥協のない職人さんの仕事ぶりが、フレークの見た目からも食感からも伝わってきます。

「へしこ」をもっと手軽に! もっとかわいく!

『へしこフレーク』は、
「へしこのおいしさを、もっとたくさんの人に知ってもらいたい」
との想いから開発された商品です。

伝統的なへしこは、ぬかを落としたり、切り分けたり、焼いたりと、調理する手間がかかるうえに、発酵を抑えるために冷蔵保存が必要になります。

一方、『へしこフレーク』は、常温保存が可能で、賞味期限も長く、開封後すぐに食べられます。小骨もないので、食べやすく使いやすい、その手軽さが魅力です。

実はこの『へしこフレーク』、以前は袋に入れて売っていた要冷蔵商品で、そのおいしさから、近所の人だけが買いに来るような、知る人ぞ知る名品でした。

しかし、「常温保存ができて日持ちする商品にすれば、もっといろんな人に手に取ってもらえるんじゃないか」と、試行錯誤を繰り返し、今の瓶詰めが誕生。

瓶のデザインは、見た目がおしゃれになるように、売り場や工場のスタッフなど、みんなでアイデアを出し合って決めたそう。
お土産としても思わず手に取りたくなる、モダンでかわいらしいデザインです。

ご飯もお酒も止まらない! へしこフレークのおいしすぎる食べ方

万能すぎる! へしこフレークの食べ方いろいろ

『へしこフレーク』の食べ方は、アツアツのご飯にのせる、おにぎりの具にするのが王道ですが、アンチョビのような感じで、パスタに和える、チャーハンに混ぜ込む、マヨネーズやドレッシングに和えるなど、調味料としても活躍します。
フレークが細かいため、料理に混ぜてもムラが出にくく、均一に味が広がり、どんなレシピにもなじみやすいのが特長。

ちなみに、千鳥苑の下坂さんがおすすめする食べ方はお茶漬け。
「へしこフレークのアツアツ茶漬けは最高です! 夏場は冷たいお茶づけにして食べるのもおすすめですよ。暑さで食欲がない時でも、さっぱりとおいしくご飯が食べられます。」

そして、旅きらスタッフがイチオシする食べ方は、『へしこフレークを多めにマヨネーズに混ぜ込んで、ゆで卵につけて食べる』。へしこの塩気と卵の甘味がマッチして本当においしいので、ぜひお試しください!

お酒も進む! へしこフレークのおつまみ

へしこフレークはお酒との相性も良く、アテとしてそのままつまむ人も多いと下坂さんは言います。

「へしこは塩気がしっかりしているので、実はチーズとの相性も抜群なんです。クラッカーに少しのせるだけでもおいしいですし、ピザにパラっとトッピングすれば、おつまみにもなりますよ。」

福井の風土が生んだサバのぬか漬け「へしこ」を、千鳥苑ならではのこだわりで仕上げた『へしこフレーク』。ご飯のおともに、アレンジ料理に、そして晩酌のおともに。ぜひ一度、若狭地方の伝統の味を味わってみてはいかがでしょうか?

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店舗情報 shop

店名
千鳥苑
住所
福井県三方郡美浜町坂尻43-3-1
営業時間
平日 10:00-16:00 / 土日祝 10:00-17:00
定休日
年末年始(12/31~1/2)

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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